2008年4月30日水曜日

古いビデオを整理しながら

この前、大昔に買って放置していたビデオテープを
整理しているうちに、そのうちの何本かを観てしまうという
いつものパターンに陥っていた。
ここではそのうちの何本かを久しぶりに見た感想を書く。

まずはソフトマシーン。1971年の頃の4人編成で、
音楽番組ビートクラブ出演時のものだが、
音は全滅、画像はなんとか生き残っていた。
まあいいや、たしかDVD化されているので買い直そう。
ユーチューブでも観られるかもしれないし。
しかし、マイク・ラトリッジのオルガンの音色は
ジョン・ロードとかよりも過激でこちらの方が良いなぁ。
次は、キャプテン・ビーフハート&マジックバンドの80年のパリライブや、
テレビ番組でのスタジオライブなどもろもろの映像。
こちらの方は音も映像も生き残っていた。
サウンドは80年代ニューウェイブ対応のタイトなリズムに、
あのダミ声が乗っかる形のひとつの到達点にある素晴らしいものだ。
個人的には、フリー色が強いが、グルーヴが重い
「トラウト・マスク・レプリカ」よりもこの頃のほうが好きだ。
こっちの方はDVD化されているのかな?
あと、こちらは中身をチェックしなかったけど「ロッカーズ」
といってもジャマイカの方じゃなくて、
東京ロッカーズ(知っている人は少ないと思うけど)の
ドキュメンタリー映画。
これはDVD化されていないと思う。
音楽的に面白いかどうかは別として資料性は高い。

話は変わるが、そういえば4月28日の「英語でしゃべらナイト」を観て、
ジェロの持ち味はHIPHOP、R&Bのリズム感と
ナチュラルなこぶしが合わさったところにあるのだなと感じた。
ということで今回は終わり。

2008年4月27日日曜日

中国にも「空気」のような物が存在するのだろうか?

最近、テレビや新聞、ネットでの中国関連の報道を
見ながら感じたことがあるのだが、反仏デモの映像を
見ながら、山本七平の著書『「空気」の研究』に
書かれていた内容を思い出していた。

もともと、「空気」とは日本人に固有の集団心理を
指す言葉なのだが、中国(や韓国)にも「空気」に
当てはまるものが存在するのかもしれない。
中国人は、日本人の集団的傾向に対して、
超個人的(アトム的)な要素のほうがつよいから
性質的に違ったものになると思うけど、
それでも、漢字文化圏特有の人間関係の心理状態と
しての「空気」が良くも悪くも共通してあるのだろうと
思う。

05年の反日デモのときもそうだったが、
3月のチベット騒乱の時から、最近の反欧米デモや
ネット言論などの動きを見てみると、中国人の
ナショナリズムは、20世紀初め頃のわが国の感じに
よく似ていると感じた。
ちょうど、1905年(明治38年)のポーツマス条約反対の
日比谷焼き討ち事件のはげしさによく似ている。
私の勝手な妄想なのかもしれないが、
このまま状況が進んでいくと、そのうち関東大震災直後
の民衆による朝鮮人虐殺に似たようなことが、
(漢民族からチベット、ウイグル民族などに対して)
起こる可能性を感じた。
だから、ダラムサラの亡命政府と中国政府の対話が
はじまったとしても、このことは注意して見守らないと
いけないと思う。

『「空気」の研究』の話にもどるが、
そういえば最近、佐藤優の「私のマルクス」を読んでいる
最中だが、この人物には少し山本七平に通じるものを感じた。
というよりも、日本人のキリスト教徒で聖書や神学の
研究をして、かつ保守寄りの思想の持ち主というのは
似たような精神構造になるのかもしれない。
そういう立場から日本を研究または分析するので、
良し悪しは別として、あの独特な視点が生まれるのだろう。

あと、最近の流行語の「KY」に対して、
ネット上で「KY」は村八分と同義語ではないかという
書き込みをみつけた(何のサイトだったかは忘れた)。
私もこの意見には共感できる。
この日本的な「空気」というものは
たまらなくいやなものなのだ。
個人の思考、行動に対してものすごい重圧になっていく。
もっと風通しのいい社会になってほしいものだが
(この言葉も「空気」と繋がっている)、
なかなかそうはいかないというのが現状である。

2008年4月22日火曜日

ラテンベースの神、カチャオ

昨日、ネットでニュースを読んでいたら、訃報記事のところで
カチャオが亡くなったと書いていた。
89歳だったらしい。大往生なので悲しいとは思わないが、
少し寂しい気がする。

カチャオと言われても「それ誰なんだ」と思うだろうが、
キューバ音楽のみならず、ラテンベース奏法の開祖と言っても
よいぐらいの大ベーシストである。マンボの創始者のひとり
とも言われる。
彼がキューバ音楽のベーススタイルの基本形を確立したと
言ってもよい。
甥のカチャイート・ロペスは、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
で活躍しているベーシストである。
前述したように、カチャオから始まって、カチャイートや
ロス・バン・バンのフアン・フォルメルたちが、キューバ音楽
のベーススタイルを発展させて今日に至っている。
と書いていて、元になった記事を読み直していたら
なんと、ノイ!のクラウス・ディンガーも亡くなっていたでは
ないか!こちらは61歳だ、参った。

しかし書きながら思うけど、先月の広川太一郎(ブログには
書いてないけど)といい、川内康範といい、訃報ばっかり
じゃないか。なんだかなぁ。

(追記)
そういえば広川太一郎のことで思い出したけど、
2年ぐらい前、職場の同僚(20代半ば)と雑談をしていて、
Mr,Booシリーズでのマイケル・ホイの吹き替えは凄かったと
いう話をしたら、彼はそもそもMr,Booシリーズ自体を
知らなくて世代間ギャップを感じたことがあった。

あと、本当はモンティ・パイソンの方がもっと凄いらしいけど、
私はオリジナル音声版しか観たことがないので、
少し前に発売された吹替音声収録のDVDを買おうか
最近は迷っている。

2008年4月20日日曜日

ガンダーラ映画祭の勝手な紹介

現在、東京下北沢LA CAMERAでガンダーラ映画祭が
行われています。
06年から始まって、今回で3回目で去年は私も観に行きました。
若手監督による短編映画をまとめて上映する試みです。

ブログ
http://blog.livedoor.jp/gandhara_eigasai/

今月27日(日)まで。もし東京に行く用事があったらついでに
観に行ったら面白いでしょう。

話が変わるけど角館の桜も少し早めに咲き始めました。
こちらの方も立ち寄るヒマがあったら見て行ってください。

2008年4月18日金曜日

秋田内陸線のこと

おととい、近所の本屋でたまたま東洋経済新報を立ち読みしていたら、
今回は「鉄道革命」という見出しで特集が組まれていた。
内容といえば、大雑把に言うと今後、世界的に交通手段の主力が
自動車や飛行機から鉄道へと移っていくことと、これに対して日本は
どのようにしていけばよいかという事が書かれていた。
これを読んでふと思ったのは、近所を走っている秋田内陸線について
のことなのだが、この特集の中で日本の廃線寸前の路線一覧が
書かれていて、その中にやっぱり秋田内陸線も含まれていた。
記事にはなるべく廃線にしないで活用すべきとのニュアンスの主張が
書かれている。
私は完全にローカル線存続派なのでこの主張には共感できた。
しかも、これからの日本では新幹線だけではなく、在来線も活用
すべきとのことらしいのでそのとおりだと思う。

話は変わるが、戦前、日本から朝鮮、満洲、中央アジアを通って
ヨーロッパへ高速鉄道を走らせるという計画があった。
満鉄のあじあ号はその一部である。
戦後、国鉄総裁として新幹線計画を指揮した十河信二はこの計画の
メンバーであった。
このように、20世紀前半の日本はアメリカやドイツ(アウトバーン)が
モータリゼーションを優先させたのに対し、鉄道網の発展を
中心にして交通を発展させるという政策をとっていた
(高速道路計画もそのころから存在していたが)。
この流れを、高速道路と両立させながら加速していったのが
田中角栄だった。
それから3,40年たったが今後は、新幹線のような高速鉄道よりも
地下鉄、路面電車や、ローカル線の方に重点が移っていくらしい。
話はもどるがだから、秋田内陸線や由利高原鉄道のような
ローカル線が活用される時代がやってくるだろう。
そのためには廃線にはせずに残しておいたほうがよいと思う。

とは書いたものの、本当は今欲しいクルマがあるので
自分としても矛盾しているなぁとも思った。
ということで今回はこれまで。

2008年4月15日火曜日

ビア・ハンター、川内康範

先週土曜放送のサタスマで、マイケル・ジャクソンの特集をしていた
ので、そういえば同姓同名のイギリスのビール評論家で、
「ビア・ハンター」の異名で知られている方はどうしているのかと
思って調べてみたら、なんと、去年亡くなっていたではないか。
今まで知らなかったのは愚かだった。
日本の地ビール文化にも影響を与えた人だっただけに残念だ。

同じく、この前亡くなった川内康範もまあ88歳といえば大往生
なのだが、90を越すかなと思っていただけに残念。
どうしても去年の森進一との確執が有名になってしまったのだが、
私としては幼稚園のころに再放送で観たレインボーマンのほうが
記憶に残っている。1995年に出たクイックジャパンの0号か1号で、
インタビューと特集が組まれていたので、印象が強くて
DVDで観直したほどだった。
観た印象では低予算なのは否めない感じだが、
今ではテレビ放映が無理なぐらいのインパクトはあった。
子供向けにしては奥が深いものを感じた。

2008年4月9日水曜日

今更ながら、今年最初のブログ

4月です。そろそろ書かなければと思いつつも、
諸事情により今までずれ込んでしまった。
あいつはどうなっているのかという声も聞こえてきた。
大丈夫(かどうかはわからないが)!私は生きていますよ。
今後の活動は未定だが、おいおい再開していくのでよろしく。

話はかわるが4月末から5月中旬にかけて、
メーデーのイベントやデモが全国で開かれる。

東京では、5月3日(土)「自由と生存のメーデー」
http://freeter-union.org/mayday/
メール union@freeter-union.org

北海道、東北では、
 札幌 4月29日(火)http://unity-mayday.blogspot.com
 仙台 5月4日(日)http://d.hatena.ne.jp/spiders_nest/20080405
 メール sansha@hotmail.co.jp
特に最近の社会問題に関心があるというだけでなく、
単に軽い気分で行ってみるのもいいかもしれない。
当日は、仙台の会場に行くかもしれないので、
もし見かけたら声をかけて下さい。