2010年9月22日水曜日

前回の文章での私の失敗および謝罪

このブログの前回の文章(12日付)における
特に尖閣諸島問題に関して、
副島隆彦先生のサイト「副島隆彦の学問道場」において
無根拠の”陰謀論者”の文章であるとのご指摘を受けました。

その後、新聞や書籍などで調べた結果、
先生の仰る通り、この私の推測は間違いでありました。
文章を書くことの基礎ができていない事を痛感しました。
この件での私の失敗及び過失を認め、
これまで、先生の論理構成を勝手に使用してきた事を謝罪します。
前回の文章は、本来は削除すべきではありますが、
私の行為の証拠として残しておきます。

私(文章を書いている本人)は、
秋田県在住の梅澤という者です。
諸般の理由で、これまでメールでの挨拶ができませんでしたが、
近く、正式の謝罪文を送ることにします。

これまでのご無礼、申し訳ございませんでした。

(追記)
考えた結果、前回の文章を削除することに致しました。

2010年9月4日土曜日

小沢一郎氏のテレビ出演を観た感想(特に内需拡大政策、地方自治について)

3日(金)小沢一郎前幹事長が、
テレ朝「スーパーモーニング」とNHK「ニュースウォッチ9」に
出演したのを観た。

テレ朝の方は、寝不足で頭がボーッとしていたせいか、
鳥越俊太郎氏や週間朝日の山口編集長と小沢氏のやりとりを観て
「あぁ、朝日新聞系にもまだ船橋体制に対する反抗分子が
 いるんだな。一応、政治とカネの問題には触れてはいるけど
 他の番組よりも小沢氏の良い部分を引き出してはいるな」
という記憶だけが残った。

NHKの方は、司会者や記者に対する小沢氏の回答を観て、
気になった箇所が大きく2つある。

1つ目は、これはテレ朝でも同じことを言っていたが、
小沢氏が経済政策について質問を受けた際に、
「これまで日本は外需(特にアメリカと中国)に依存しすぎてきた。
 アメリカが風邪をひいたら日本も風邪をひく。
 これを改めて、これからは内需を振興していくべきだ」
という趣旨の発言をした。
これは一般の人でも解るように平易な言葉で語ってはいるが、
極めて重要な発言だなと私は思う。
これよりももっと良い表現があるかもしれないが、
小沢氏は、ある意味で「柔らかい一国ブロック経済」を指向している
のではないだろうか。
この発言は、2000年代半ば頃から始まった、
世界規模での資源と技術の争奪戦の時代における
祖国防衛の思想であり、日本のサバイバルの方向性を示した
ものともとれる。
ただし、これは竹中平蔵一派、みんなの党、自民党上げ潮派及び
幸福実現党とは原理的に対立する思想だ。
小沢氏が代表選に勝利して政権に就いた場合、
この部分での彼らとの対立が予想される。

2つ目は、
司会者の「では、内需拡大のための財源は?」との質問に、
小沢氏は福井県の自治体の例を挙げて、
「自治体が道路の融雪パイプのための予算をお願いしたら、
 中央の役所に、誰も利用しないスキー場と抱き合わせなら
 予算をやると言われて、両方作らされた。
 スキー場のほうは最近閉鎖されたはずだ」と、
行政のムダを列挙して、
地方自治体に予算と権限を移したら、今までの5~7割で
今までより効率的で良質な行政を行うことが可能であると力説した。
それについて司会者が、
「自治体首長の中にはとまどいが広がっている」と言うと、
小沢氏がすかさず「そう言う首長はなんのために要るのか?
 首長をやっている資格は無い」と答えた。正論である。

小沢氏は本心では「仏作って魂入れず」で、
ただ単に自治体の数が減っただけで失敗に終わった
平成の大合併(これも最初の案は小沢氏が考えた)に変わる
地方自治制度の再編プランを考えているのではないだろうか?
それは、単純な道州制ではなく、
より複合的なヨーロッパ型の地方自治制度を
日本的にアレンジしたものになると考えられる。
ただし、このプランは小沢氏一代で実行するのは不可能に近い。
この理念は小沢氏の後継者(多分、原口総務相もその一人)に
ちゃんと引き継がれるのだろうか?
もし実行されるのであれば、平成の大合併のような
自民党時代の薄っぺらな地方政策よりも国民全体の利益にはなる。

NHK政治部の赤岩勇二記者の質問と最後の結びは最悪だった。
自分の言葉で語る小沢氏に対し、
「政治とカネ」がどうこうだの紋切り型の官僚の作文みたいな
質問ばかりして、
最終的には、小沢氏が財源は現状のムダを省くだけでも
十分可能と力説していたにもかかわらず、
「小沢氏の主張には財源の裏付けがない」などと
ディベートの流れを全く無視したバカな発言をしている。
本当は、私は「政治とカネ」と言う人間は偽善者ではないのかと
思っているのだが、あまりにも長くなるので
今回はここまで。

2010年9月2日木曜日

駐車場で衝突事故

昨日(1日)の昼すぎ、近くのホームセンターの
駐車場の通路を軽自動車でゆっくり走っていたら、
いきなり左側から軽トラックが突っ込んできた。
ケガは無かったが、車の方は左前タイヤが斜めに歪むほどに
ヘコんでしまった。
相手は70代前半のオヤジで、
こちらがいくら怒ってもしらっとしていたので、
そのうちに、逆にこちらが冷静になり
警察に電話をかけて検分をしてもらう事に。
警官2人と合計4人でやりとりをしている中で、
時速何キロ出していたのか質問されて、
こちらが約20キロぐらいと言った後に、
オヤジが10キロと言ったりして、
やたらと自分には責任は無いかのような態度をとったことに
対してこちらは余計にムカついた。
こちらのメガネが飛んだり、
荷物が散乱するほどの衝撃を受けたのに
10キロはないだろう。
もっと出していたのではないのか?
しかも、ブレーキすらかけずに突っ込んだはずだ。
(追記 警官は、その場で両方の言い分を聞いた上で、
 オヤジのほうに「貴方の方が悪いですよ」とは言っていた)

車の左前部分が歪んでしまったので
修理には出したが、しばらくショックから立ち直れない。
しかし最近思うけど、これは田舎に顕著な事なのかもしれないが、
高齢ドライバーの運転があまりに荒っぽい気がする。
特にオバさんのマナーは悪いと思うが、
基本的には男女問わず運転が荒いと感じる。
今回は、自分がこのとばっちりを受けてしまった。
本当に不愉快で仕方がない。
ショックでしょうがないけど、何とか立ち直らねば。
またしばらく更新のペースが鈍るかもしれないが、
民主党代表選ネタでは思ったことは書いていこうと思う。

早速だが、報道では樽床グループは今のところ
態度未定らしい。
両候補の決起集会の出席者名簿にも載っていないから
多分、本当なのだろう。
やはり、樽床伸二氏は平成の小早川秀秋のようだ。
あと、小沢陣営の決起集会で、
小沢氏の後ろ隣りに羽田孜元首相がいたのは印象的だった。
相当体調が悪そうに見えたけど、
小沢氏との仲は今でも続いているようで安心できた。
羽田グループは分裂状態だけれども、
羽田氏自身は小沢氏支持のようだ。

これまで、悲観的な見通しばかり書いてきたけれども、
小沢氏が決起したのだから、
(まだ事故のショックは残っているが)
なるべく応援していこうと思っている。
菅総理陣営が勝ったら地獄の大増税が待っている。
現に最近でも、菅総理のブレーンの学者たちが
増税推進の活発な動きを行っている。
私は彼ら増税推進派の動きをこれからもチェックしていく。

2010年8月28日土曜日

反小沢報道始まる、そして樽床グループに対する懸念

小沢一郎前幹事長が出馬表明をした翌日の
27日(金)の朝日新聞で、
早速、反小沢ネガティブキャンペーンが開始された。
3面に「あいた口がふさがらない」、
1面では、朝日の実権を握る
船橋洋一氏の子分である星浩編集委員が、
上から目線で「小沢氏は「表の政治」に徹せよ」とある。
しかも、挙げ句の果てに7面で
「菅さん、「消費増税」揚げ直しては」と、
あからさまに菅総理陣営を焚き付けている。

産経の側から来るとは思っていたが、
多分、産経は韓国がらみで菅と小沢の共倒れを
狙っているのではないか?
産経よりも朝日のほうがより露骨に反小沢の姿勢が強かった。
まあ、これからの半月間、
新聞、テレビなどでさらに激しい
反小沢ネガティブキャンペーンが繰り広げられるのだろうな。

そういえば、最近の各種報道で表示される
民主党内の勢力分布図を見ていて気になったのが、
「樽床グループ(15~20人)」である。
(メディアによって人数が異なる)
他にも、新聞の政治面の隅にある
総理の1日の動きの欄で、
菅総理と樽床氏の面会がたまに行われるのも気になる。
(ただ、これは純粋に職務上会うという解釈も考えられはする)
これは全くの憶測だが、これを見ていて、
もしかしたら樽床国対委員長は党代表戦終盤において、
関ヶ原の戦いでの小早川秀秋のような動きを
仕掛けてくるのではないかという懸念が頭の中をよぎった。
ただし、樽床氏でなく他の人物が、
小沢陣営の内部で分裂工作を仕掛けるかもしれない。
もう一度書くが、これは全くの憶測だ。
ただし、注意だけはしておくべきではないか。

2010年8月26日木曜日

小沢出馬、ゲリマンダー論のつづき

今日の昼のテレビニュースで、
小沢一郎前幹事長が民主党代表選に出馬が報道されていた。
今回の戦いに勝っても負けても
小沢氏の進む先には茨の道が待ち受けている。
小沢首相待望論者たちは少し判断が楽観的すぎるのではないか?
私はこの戦いで小沢氏が討ち死にさえしなければと祈っている。

ここからは「1票の格差」とゲリマンダーへの
新しい動きについて書いていく。
今回はどうも西岡武夫参院議長が、
参院での議員定数削減およびゲリマンダーの責任者になったようだ。
前に書いたように、今回のゲリマンダーには、
いわゆる「1票の格差」の是正という表面的な目的の裏で、
実質的には農村部、山間部、離島などの
政治的切り捨ておよび、より大都市富裕層に有利な選挙区割りを
行うという悪質な側面がある。
これは小鳩政権よりも、
自民党上げ潮派やみんなの党に近い方向性の政策であり、
これを本当はやってはいけないはずの参院で行われる事に
今回の重要性がある。

その責任者である西岡議長が、
最近、民主党代表選について相当踏み込んだ発言を行っている。
それを新聞やネットの記事で読んで思ったのだが、
西岡氏は、
自民党→新自由クラブ→再び自民党→新進党→自由党→民主党と
ここ十数年間、小沢氏と行動を共にしてきたベテラン議員だが、
どうも最近、同じベテランである渡部恒三氏のように
対米従属派になってしまったのではないだろうか?
確かな確証はないが、ただそんな気がしてならない。
そういう人物が、今回行われる
ゲリマンダーの責任者となった事が重要ではないのか。
今後、西岡氏の動きは
消費税増税支持派の動向と同レベルで注意していく必要がある。

余談だが、音楽評論家の中村とうよう氏は
どうも一院制支持者であるらしい。
最近では、みんなの党寄りの態度をとっている。
プレカリアート運動とぶつかるんじゃないのか?

2010年8月23日月曜日

いわゆる「小沢信者」のとるべき判断とは?

今回の民主党代表選においては、
小沢一郎前幹事長の判断によって、
最低でも6パターンの結果が考えられる。
それは...

 小沢氏が出馬して勝利する――→①,②

 小沢氏が出馬して敗北する――→③,④

 小沢氏は出馬せず、
  次の世代を担う代表候補を擁立する―→⑤,⑥

 ①小沢政権が、マスコミ、検察との戦いに勝って長期政権になる
 ②小沢政権が、マスコミ、検察との戦いに破れて短期政権となる
 ③代表戦に敗北はするが、政治的に一定の影響力を保持する
 ④代表戦に敗北して、政治的影響力を失う
 ⑤小沢氏が擁立した候補者が勝利する
 ⑥小沢氏が擁立した候補者が敗北する

この中でまず、①はあまりに楽観的な予測なので、
可能性は非常に少ないと考えて除外する。
次に、④は最悪の結果である。
②は④よりはましだが、長期的にはよくないと考えられる。
③、⑤、⑥のうち、どれに優劣があるのか、
現時点では迷いがあるが、②と④よりはよい結果である。

これを図にすると、

   最悪←―――――――――――→よりベター
        ④  ②   (③,⑤,⑥)       となる。

次に、小沢一郎は出馬すべきだと主張している人達の
目論見には、3つの傾向がある。

 (A)④の小沢氏の敗北および失脚を望んでいる派
 (B)③の小沢氏が出馬することで、もし敗北しても、
    政治的な影響力を逆に保持できると考えている派
 (C)①、②の小沢政権樹立派

(A)の中心は、菅直人陣営内部の反小沢強硬派である。
(B)は、党の分裂を避けることを第一に考える、
    挙党体制派の大半と小沢支持穏健派が中心である。
(C)は主に、小沢氏の側近と「小沢信者」が多い。
また、(B)の挙党体制派の中には、同じ理由から、
⑤、⑥の小沢氏不出馬支持の立場をとる人もいる。

ここで小沢グループにとって最も危険なのは、
(A)の挑発に乗せられて大敗北することである。
これは絶対に避けなければならない。
小沢vs菅および七奉行の戦いは、今回の代表戦だけではなく、
それ以降、少なくとも2、3年はかかる
長期戦になる可能性が大きい。
この一回の戦いで小沢氏が大敗北をして
政治的影響力を失うのは、民主党支持者だけでなく
愛国者全体にとって得策ではない。

これらの理由で、小沢氏及び小沢グループが
菅および七奉行、野党、マスコミ、検察との長期戦で
生き残るためには③、⑤、⑥のうちのどれかの
最高とは言えないが、よりベターな戦術をとる必要がある。
(ただし、③は一番難しい高等戦術)
そのために、小沢氏の側近、小沢チルドレンや
いわゆる「小沢信者」のとるべき行動は、
現在の小沢氏側近のような、小沢氏を焚きつけて
彼を危険にさらすような事をするのではなく、
敵の真の目的を見抜いた上で、
彼らとの長期戦で確実に勝つための
冷静な判断をしながら小沢氏を指導者として担がなければ
いけないのではないのではないか?

2010年8月18日水曜日

民主党、名古屋代理戦争

昨日の夕方7時頃、大雨の中車で帰宅する途中、
ラジオのNHKFMのニュースで、
名古屋市の河村たかし市長と市議会の対立の激化について
報道されていた。

ニュースを聴きながら、そういえばネット上で、
少し前に名古屋市民主党の内部対立について、

    減税派         増税支持派
    河村市長   VS  市議会民主党
  (小沢鳩山派)     (菅総理及び七奉行派+自民党)

の名古屋における代理戦争であるという意味の
文章が載っていたのを思い出した。
これは、9月に行われる民主党代表選の前哨戦であり、
他の地域でも、地方議会や党組織内部で、
小沢、鳩山陣営 対 菅、七奉行陣営の代理戦争とも言える
主導権争いが行われているのであろう。

そういえば、9月の代表選の対立軸が、
現時点では新聞や雑誌ごとに予想が異なっている。
例えば、朝日やサンデー毎日では、
小沢+鳩山+旧社会党グループの3派連合対菅+前原+野田体制
という構図になっているが、
読売、日経や地方紙では、
旧社会党及び旧民社党グループは様子見をしている
という構図となっている。
まあ、各紙の立ち位置による主観も
記事の方向性に含まれてはいるが、
現在はまだ流動的状態であるということなのだろう。
ただ私は、どちらかといえば3派連合説のほうが
現状観測として正確なのではと思っている。
それは、海江田万里氏の立ち位置にあるのではないか。

海江田氏は、現在は鳩山グループに属してはいるが、
本来、横道衆院議長の後を継いで
旧社会党グループを率いるはずだった
赤松前農相が、口蹄疫問題で失脚させられたので、
外様でありながら、旧社会党グループの
代理リーダーとして擁立されたのではないかと
私は新聞やネットの報道を読みながら考えた。
海江田氏が選ばれた主な理由として、
氏が民主党の最古参メンバーであり、
かつ、小政党出身で菅総理と同じような経歴を
歩んできた人物として、
菅総理の考え方や手の内を読める人物であることによると思う。

それが吉となるか凶となるかは別として、
海江田氏の動きが、
小沢グループ(現在、七奉行による切り崩しにあっている)と
鳩山グループ、そして旧社会党グループの
3派連携の鍵となるのではないかという見方において、
私は3派連合説寄りの立場をとっている。
ただ、駆け引きはまだ始まったばかりなので、
8月末から9月にかけて、
また情勢は変わっていくだろう。

(追記)
河村市長はみんなの党とも関係を持っているが、
これは構わないのではないか。
地方政界には中央とはまた違った対立の構図があるのだし、
また、河村氏は二股、三股を掛けてでも、
政治的に生き残っていく価値のある政治家だと私は思う。